一見、路面電車とよく似たライト・レール・トランジット(LRT)という乗り物をご存知でしょうか。LRTとは、低床式の車両(LRV)を活用して、乗降の容易性、定時性、速達性、快適性などの面で優れた次世代の軌道系交通システムのことです。

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LRTは電車のように架線から動力を得て走りますが、軌道自体は自動車と兼用してバスのように道路を走行します。また、駅も簡易的なもので済むため、見たとおり普通の路面電車と同様に、導入のコストが非常に安いのです。大きな一般的通勤電車や地下鉄を導入するほどのニーズはないけれど、地方の自動車交通が破たんしている地域へ導入することで、道路交通を円滑化し、排ガスなどの交通環境負荷を軽減することができるのです。

さらに最新式の低床式車両は、路線バスのように運行できるので、お年寄りや身体の不自由な方、乳母車などを持ったご家族連れでも利用しやすくなっています。通勤電車と路面電車の双方の長所をうまく取り入れた第三の都市鉄道と言えるでしょう。近年、自動車交通を補完できる、人と環境にやさしい公共交通として再評価されています。

これまで、欧州を中心に開発が進んできたLRTですが、東京都内でも、通勤電車や地下鉄のネットワークを交差するように補完する交通機関として導入が検討されるようになってきました。先日は広島市でも広島電鉄が運営する市内電車に低床式車両が導入されました。
ホームと電車の間に段差がないため、バリアフリーを大きなメリットとして導入された低床式車両も、更にワンマン化や車内乗り換え情報提供システムなどの改良を重ねています。導入当初は運行していなかった地域にもバリアフリー交通のネットワークを拡げているそうです。

あなたの街の公共交通を整備するとき、都市高速鉄道?地下鉄?バス?のどれが最も良い選択肢となるでしょうか。
導入コスト?消費エネルギー?環境影響?利便性?スピード?安全?あなたは、何を優先して選択されるのでしょうか。
最新の技術で選択肢が増えるのはいいことですね。