今日は「広島平和記念日」。69年前の1945年(昭和20年)、アメリカ軍のB-29爆撃機「エノラ・ゲイ」が、広島市上空に原子爆弾「リトルボーイ」を投下した日です。

 

原爆投下当時、広島には住民、軍関係者、建物疎開作業に動員された周辺町村からの人々などを合わせて約35万人の人がいたようです。死亡者数は、現在も正確にはつかめていませんが、放射線による急性障害が一応おさまった12月末までに、約14万人が死亡したと推計されています。爆心地から1.2kmでは、その日のうちにほぼ50%の人々が死亡しました。それよりも爆心地に近い地域では80100%の人々が死亡したと推定されています。即死あるいは即日死をまぬがれた人でも、近距離で被爆して、放射線傷害の重かった人ほど、その後の死亡率が高くなりました。

 

人類が初めて人に対して大量破壊兵器(Weapons of mass destruction)を使用した忌わしい記念日です。今年も広島市では、二度とこの過ちを繰り返さないよう、原爆慰霊碑の前で平和記念式典が行われました。

 

グリーンブルーでは、被爆の事実を伝える試みとして取組みが進められている「ヒロシマアーカイブ」(Hiroshima Archive)の閲覧をお勧めします。末尾に記載しますURLより、ヒロシマアーカイブのウェブサイトを開いて頂き、「Google Earthで閲覧する」のバナーをクリックすると、69年前に炸裂した原子爆弾の位置が描き出され、そこから広がる同心円状に被爆体験を語られた方々の内容が、写真や動画、文書などで閲覧できるようになっています。被爆者の方々へのインタビューを高校生のボランティアの方々が実施しているものもあり、事実を伝え継いでいく取組みとして非常に興味深いサイトになっています。

 

ヒロシマアーカイブ(Hiroshima Archive): http://hiroshima.mapping.jp/