ビーチ・コーミング(Beach Combing)というアクティビティーをご存知ですか?ビーチ・コーミングの「コーム」とは、髪の毛をとくのに使う櫛「コーム(comb)」のこと。つまり、ビーチ=浜辺(beach)を手の櫛でとくようにして漂着物を拾う遊びのことです。浜辺に落ちている漂着物を拾い集めると、いろいろ面白いことがあるのです。

 

しかし、ビーチ・コーミングにはルールはありません。拾った貝殻などの生物を観察したり、流木を集めて手芸の材料にしてみたりします。浜辺で収集できる流木を使って、自然味溢れる家具を作ってしまうプロもいますね。

 

我々が楽しむビーチ・コーミングは「なぜコレがココに流れついたんだろう?」と拾ったものから思いを海の向こうへ馳せるだけでもいいのです。つまり、人それぞれ、自分流のやりかたで楽しめるのです。

 

例えば、グループで浜辺に行って、それぞれ自分が拾ったモノの中からひとつ、好きなものをピックアップして、どうやってそれがここへ流れてきたのかを発表してみたりしても面白いですよ。勝手にストーリーを作ったりして...。

 

浜辺を歩いてみると意外と多く見つけるのが、隣国の韓国や中国から流れて来た漂流物です。ロシアから流れてくるものもあると聞きます。人工物であれば、その国の文字が書かれているものもあるので判別しやすくなりますね。

 

一方で、海岸を歩いていて目にすることのできる漂流物は、海洋汚染という視点では、あまり軽視することはできません。廃棄物処理の整備が行きとどいていない途上国では、海洋投棄は不法にゴミを処理する手っ取り早い手段になっているのです。また、国内外を問わず、漁具やレジャー用の釣りの道具が魚やクジラ類の動物などに絡まり、殺してしまうことは少なくありません。

 

不用意に投げ捨てられた瓶や容器なども、波にもまれて小さく砕けると、その内容物以上に害をもたらすことがあります。プラスティックやビニルなどの破片は、死んだ海鳥やウミガメの胃袋から大量に見つかることがあります。餌と間違えて食べてしまった人工物が消化されずに、生物の消化器官に残り、死んでしまうのです。

 

もちろん浜辺を歩けば、汚排水や廃油など他の海洋汚染の様子を目にすることもあるでしょう。そんなことも含めて我々日本を取り巻く広大な海洋の現状に目を凝らしてみてはいかがでしょうか。真冬の浜辺は冷たい風が吹きますが、暖かい服装でゆっくりと歩いてみると、思いもよらぬ浜辺のストーリーを拾い上げるかも知れませんよ。

beachcombing
 


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