新型コロナウィルス感染の拡大防止のために騒がしい日々が続いています。先日はWHO(世界保健機構)のスタッフが「マスクにはあまり感染を防止する効果がない」とコメントしたりしていましたが、皆さんはマスクがどのようにはたらいているか理解されていますか。例えば、空気中の粒子が小さければ小さいほどマスクの繊維の隙間を通り抜けやすいとお考えではありませんか。

 

ウイルスなどが空気中で直径約0.1μmμm100 万分の1m)の形で存在したとすると、通常直径30 μmくらいあるスギ花粉などと比較して非常に小さな成分になります。この小さな成分をマスクが捕集できるのは、その繊維に物理的に引っ掛けるからではないと言われます。実はウイルスなどの微細な粒子にとってマスクの繊維構造は大き過ぎてスカスカです。それでもマスクがウイルスなどをろ過できるのは、物理的に繊維へウイルスが当たっている他に、粒子がブラウン拡散することを利用して「付着」させているのです。

 

そんな技術がたくさん詰まったマスクですが、その機能を保証する ASTM F 2101 などの規格が求める性能試験も様々です。細菌ろ過効率(BFE)やウイルスろ過効率(VFE)などが確認され、そのろ過効性能によって「N95」や「DS2」と呼ばれているのです。


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まだまだ奥が深いマスクの話しですが、よく見かけるマスクを図の一覧にしてみました。