oxy

関東甲信越地方でも観測史上4番目に早く梅雨明けし、うだるような暑さの日々が始まりました。熱中症やゲリラ豪雨による落雷などに気をつけなければならない季節となりましたが、日差しの強くて風が弱い日には、光化学オキシダントにも注意が必要です。

光化学オキシダント(Ox)とは、オゾン(O3)を主成分として、アルデヒド(R-CHO)やパーオキシ・アセチル・ナイトレート(PAN=R-CO3NO2)などを含む酸化性物質の総称で、工場や自動車が排出した窒素酸化物(NOx)や炭化水素(HC)が強い太陽光線の紫外線を受けた時に二次的に生成されます。
 
春から夏の日差しの強い日に屋外で運動や作業をしていて、目がチカチカしたり、気管支がヒューヒュー鳴って呼吸がしにくくなったことはありませんか?それは恐らく光化学オキシダントの影響だと思います。ひどい時は植物の葉が枯れることもあります。

光化学オキシダントの環境基準は、1時間値で0.06ppm以下とされていますが、この値が0.12ppmを超えると「光化学スモッグ注意報」が各自治体から発令されます。屋外での運動等をひかえるよう、呼びかけられます。また、大規模な工場や事業場に対して、都道府県知事名で大気汚染物質排出量の緊急削減が要請されます。

このように環境大気汚染と皆さんの健康、産業活動に密接に関係する光化学オキシダントは、大気汚染防止法で監視の対象とされています。グリーンブルーでは、その測定を行う測定器のメンテナンスや遠隔で測定結果を収集するテレメータ装置の設計・施工・保守を行っています。各自治体の測定局舎に緑と青のマークがついた車が止まっていたら、グリーンブルーのスタッフがメンテナンス作業中だと思って下さい。