イギリスBBC放送などが伝えたところによれば、1月27日、ドイツ中部のラスドルフの町で、乳牛の飼育小屋が爆発したとのことです。現地の警察の発表では、飼育小屋にいた90頭の乳牛のげっぷとして排出されたメタンガスが室内に充満し、そこに静電気でスパークが生じて爆発したそうです。この爆発で、飼育小屋の屋根が壊れ、乳牛1頭が火傷を負ったようです。

メタン(CH4)は飽和炭化水素で点火すると青い炎を出して燃えます。土中にある有機物の腐敗や発酵によっても発生するので、日本では人霊と見間違われることもあります。天然ガスの主成分としても利用されていますが、実は温暖化係数が二酸化炭素を1とすると12もあり、地球温暖化の原因になっている物質のひとつでもあるのです。

「家畜のげっぷくらいで...」と考えてしまいますが、糞などから出るメタンも合わせると、それによって助長される温室効果は無視できないレベルになります。人間の数よりも多い家畜を抱える酪農国家のニュージーランドでは、羊や牛のげっぷを抑制する温暖化対策を進めようとしたというニュースも伝えられています。

グリーンブルーが販売する温室効果ガス自動採取装置の「アグス」は、農地、圃場など発生するメタンなどの温室効果ガスの測定に使われますが、家畜の飼育施設でも正確な温室効果ガスのサンプリングにご利用頂くことができます。
 
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