plastic

先日、グリーンブルー営業スタッフが都内自治体の発行した住民カードを使おうとすると...パキパキ...モロモロと粉々に壊れてしまいました。

このような生分解性プラスチック製の住民向けカードの破損が相次いでおり、いくつかの自治体では無償回収作業で対応しているところがあるようです。環境に優しい素材、グリーンでエコな素材として広く普及した生分解性プラスチックを用いた住民向けカードは、8~10年ほど前に自治体が住民向けに発行する住民票の写しや印鑑登録証明書、税証明書などを交付する際の認証カードで多く採用されてきました。しかし発行から数年たった頃、保管していたカードが壊れてしまったとのクレームが相次ぎ、素材の強度に問題のあったことが判明しました。その後2005年頃には、多くの自治体が素材を切替え、新しいカードとの無償交換を進めていますが、その間に発行されたカードはそれぞれの自治体で数万から数十万のオーダーに至っていたようです。
現在もカードの問題に気付かず、箪笥の中や財布にしまいこんでいる市民の方もいるようで、自治体からの交換の呼び掛けは続いているようです。

一方、世界最大の国際標準化・規格設定機関であるASTMインターナショナル によれば、いくらかの廃棄物最終埋立処分場で、予想よりも酸素供給が少ないために埋め立てられた生分解性プラスチック製品のバクテリアなどによる分解が進まず、メタンなどの地球温暖化ガスが想定以上に出てしまっているところがあるそうです。

多くの「地球にやさしい」企業が採用する生分解性素材ですが、どうやらもっと長い時間軸で品質の環境影響評価をしていかなければ、ならないのかも知れませんね。