4月15日に米国海洋大気庁(NOAA)は、世界各地で大規模なサンゴ白化現象が再び拡大しているとの発表がありました。これまで、1998年、2010年、2014~2017年に続いて4回目の発表です。サンゴの白化現象は2023年の初め頃から同年12月に、太平洋熱帯域の東部とカリブ海で見られるようになり、白化現象の原因となる「高温ストレス」が極端に蓄積したとされています。つまり2023年の海面水温の上昇が原因だったようです。
現在、さんごの白化現象は、フロリダ、カリブ海、ブラジル、太平洋熱帯域東部、グレートバリアリーフ、南太平洋、紅海、ペルシャ湾、インド洋などに広がっています。2024年に入ってからも2月にはツバルで70%のサンゴの消滅が報告されました。また、コスタリカでも3月の調査で50~80%の白化が確認されました。
この状況を可視化するためにNOAAはサンゴの白化現象を以下の1~5のレベルに分けて報告するようになりました。
レベル1:サンゴ礁全体の白化発生
レベル2:高温に弱いサンゴの死亡
レベル3:複数のサンゴの種の死亡
レベル4:50%以上のサンゴの死亡
レベル5:ほとんどのサンゴの全滅
NOAA は「Mission:Iconic Reefs」と呼ばれるプログラムを通じて、フロリダのサンゴに対する地球規模の気候変動と局地的なストレス要因からくる悪影響の一部を相殺するために、サンゴ礁を保護するために、より深く冷たい水域に移動したり、日よけを配備したりするような活動を進めているようです。
NOAAは気候変動とサンゴの白化現象は地球上の全ての生命に影響を与えるとしており、世界的な保全・回復のための行動が必要と呼びかけています。サンゴ礁生態系の理解と保全に対する学際的なアプローチのための専門知識を結集するとしています。

