アメリカの中西部や南東部で「素数ゼミ」と呼ばれるセミが一斉に羽化しています。その数はなんと1兆匹を超えると言われていますが、今年は13年ごとに大量発生する「13年ゼミ」と17年ごとの「17年ゼミ」の発生が重なってその数になっています。13も17も素数なので「素数ゼミ」と呼ばれるわけです。この大量発生が同時に重なるのは221年に一度という事で、前回は1803年(江戸時代)のことだったそうです。
「13ゼミ」と「17年ゼミ」というのはいわゆる「群」のことで、それぞれには「カッシーニ」「デキュラ」「デシム」といった種類のセミが含まれていいます。お腹の色などでその種別は容易に見分けることができるそうです。これらのセミは学術的にいうとチッチゼミ亜科のMagicicada属のセミたちで日本にもその仲間はいるのだとか。でも、それぞれ鳴き声は少しずつ違うのだそうです。
ただこの夏、一気に1兆匹以上のセミが羽化するので、あまりにセミの密度が高くなってしまい、羽化の際に羽を伸ばすための十分なスペースが樹の上で取れなくて失敗してしまう「羽化不全」に陥るセミが大量に出るのだそうです。そうなると飛び立つことができないまま命尽きてしまうそうです。
これらのセミたちは天気が良くなると求愛のために一斉に鳴き始めるのですが、その大合唱の音量は70dBから90dBくらいにもなります。住宅のそばの樹に数百、数千の素数ゼミが集まって鳴き出すと、人は耳が麻痺してしまうほどの大音量になるそうです。
さて、この大量発生(ダブル羽化)が次に起きるのは計算上221年後ですから、見てみたい方は今、飛行機に乗ってアメリカに飛ぶしかないです!
素数ゼミが一定周期で大発生する仕組みを解説された
京都大学 曽田貞滋 名誉教授のホームページhttps://sites.google.com/site/sotateijihomepage/%E5%91%A8%E6%9C%9F%E3%82%BC%E3%83%9F%E5%A4%A7%E7%99%BA%E7%94%9F2024%E5%B9%B4

