パリ・オリンピックも開幕して、連日アスリート達の活躍のニュースが飛び込んできていますが、そんなフランスでは自分が出すごみの量に応じて料金を支払う「pay-as-you-throw」(捨てた分だけ払う:ペイ・アズ・ユー・スロー)という仕組みが広がりつつあるのをご存じでしょうか。
フランスの地方自治体で活発になりつつあるこの取り組みですが、EU圏ではイタリア、スペイン、デンマークなど20か国で、カナダではトロントなどでも導入されつつあるそうです。
ペイ・アズ・ユー・スローの導入された地方では、各家庭のごみ箱にマイクロチップを貼り付けて、ごみ収集の時にチップがごみの重量を伝送することでごみ排出にかかる料金が決まります。一定量を超えると料金が生じて、ごみが多くなるほど料金は高くなっていくという仕組みです。
マイクロチップはスマートフォンのアプリケーションと連動が可能で、どのごみをどれだけ出したかを知らせてくれるので、収集業者の役にも立ちますが、ごみを出す市民も自分が出しているごみの量を簡単に把握することができるというメリットがあります。各家庭から集められたごみの排出量データは、地方自治体がごみの発生量の予測などに活用しています。
フランス国内では2022年の時点で既に640万人がペイ・アズ・ユー・スロー制度の対象になっていて、実際にごみの削減効果が見られていると言います。フランスの環境・エネルギー管理庁(ADEME)の発表では、ペイ・アズ・ユー・スロー制度を導入した地方自治体の内、約半分で一般廃棄物を30~50%削減できたとのことです。
日本でもゴミ袋を有料にして、ごみの排出量に応じた課金制度として、ごみの収集や処理にかかる費用の補助にしている自治体は少なくありませんが、ごみの量を減らすインセンティブを高め、各家庭のごみの量を公に利用可能なデータとして蓄積して利活用するといった意味では欧州の方が一歩進んでいると言わざるを得ませんね。