5月20日に国連食糧農業機関(FAO)が「2025年世界ミツバチの日」のイベントをエチオピアで開催しました。2017年に国連決議によって設立された「世界ミツバチの日」は、ミツバチなど花粉媒介者の重要な役割と花粉媒介者が直面している多くの問題への関心を高めるための記念日です。近代養蜂の先駆者であるアントン・ヤンシャさんの誕生日にちなんで5月20日に設定されたのだそうです。
花粉媒介者には、ミツバチの他にも蝶や蛾、ハナムグリ、コウモリ、ハチドリなどの鳥類も含まれます。これらの生きものは「花粉媒介者」の他に「受粉者」とか「送粉者」と呼ばれることもあります。英語ではポリネーター(Pollinator)と呼ばれ、花から花に花粉を運ぶことで、農作物を含む植物を受粉させて地球上の生命を維持しています。近年はミツバチが大量に死滅する「蜂群崩壊症候群」と呼ばれる現象が起きていて、原因の一つは殺虫剤であると言われています。また、気候変動の影響やそれに伴う生息地の消失、特定外来生物の増加、有害な化学物質の使用などから多くの苦難に直面しています。
今年の「世界ミツバチの日」のテーマは「自然に鼓舞されたミツバチが人類を養う」でした。花粉媒介者が、地球生態系の中で果たす重要な役割に焦点を当てました。花を咲かせて実を結び、種子によって繁殖する顕花植物については世界全体の約90%、野菜や果物などの農作物については75%が花粉媒介者に依存しているそうで、多大な経済価値がある花粉媒介者を保護したり持続的に利用できるようにしたりするために、更なる国際的な協力が重要と強調されました。
ところで、そろそろ本州/関東地方も梅雨の季節に突入すると思いますが、ニホンミツバチは雨の日でも飛び回って花粉や蜜を集めているのだそうです。羽などが完全に濡れてしまうと飛べなくなるので死んでしまうようですが、これには本当に頭が下がる思いがします。
ちなみに日本養蜂協会によれば、日本の「ミツバチの日」は3月8日に設定されていて、「蜂蜜の日」は8月3日なのだとか。色々あってややこしいですね。